一般的に猫は狭い場所が好きというイメージがあるが、実際その通りだと思う。我が家の場合、まぐろが特に狭くて暗い場所が大好きなようだ。
先日外出のため着替えようとして、クローゼット代わりに使用している押し入れを開けていたのだが、少し目を離した隙にまぐろが侵入していた。
押し入れは中に光源もなく薄暗いのだが、その中でも一番暗い奥の隅の方に鎮座していたのだ。入ってきたことに全く気付かなかったので、目が合った時に驚いて声をあげてしまった。
そういえば彼女は普段からベッドの下など薄暗いところを好んでいるので、薄暗い押し入れは魅力的な場所だったのだろう。まぐろが楽しそうにしているからか、からあげも押し入れの中に入ってきて、押し入れの中の服が毛だらけになってしまった。この時は抵抗に合いながらも2匹を追い出し、押し入れの引き戸を閉めた。
彼女たちにとっては禁じられた場所ほど魅力的なようで、後日家人が外出する際に押し入れから服を取り出し引き戸を閉め忘れてしまったのを見逃さずにまた押し入れへと侵入していた。今更服に毛が付くことはそこまで気にならないので、押し入れを開けっぱなしにしてやっても良いのだが、押し入れの左側に猫のトイレを置いて左側の引き戸を常に開けっ放しにしているので、クローゼットとして使用している右側の引き戸を開放すると猫たちが大きいトイレにアクセスできなくなってしまう。中途半端に開けておくのも何だか見栄えが悪かったので、押し入れの右半分は当分禁足地のままだろう。
まぐろは家に来たばかりの頃から少し神経質な部分があり、ソファの下やベッドの下に隠れていることが多かった。そのためまぐろが隠れられるようにと猫用ドームやケージ内に備え付けられるトンネルを買ったのだが、ドームもトンネルもからあげの方が愛用している。
まぐろは人工物の隠れ場所より天然（？）の隠れ場所の方が好きな、違いの分かる猫のようだ。いつかもっと大きい一軒家に引っ越して、隠れ場所の多い環境を用意してあげたいと思う。
