ふわもこ記念日

2023年4月25日産まれ、ラグドールの姉妹まぐろ・からあげ

花を愛でる心が無くて得をする事もある

ネギやチョコレートなど猫が食べると中毒を起こす食べ物は数多くあるが、植物の中にも猫にとっての毒はたくさんあるらしい。
よく見ている獣医さんのYouTubeチャンネルで、ユリの花を食べて中毒を起こし死んでしまう猫が多いと話していた。他にもそういう花があるのか何の気なしに調べてみた所、出るわ出るわ。ユリ、チューリップ、スズラン、ヒヤシンス、ツツジ、パンジーアジサイ等々園芸に明るくない人間でも知っているような花がずらずらと並んでいる。
うっかり気合の入った花束なんかを貰って帰った日には、瞬時に猫の死亡リスクが上昇するという訳だ。祝いの花束が手向けの花束になるとは笑えない。
特にユリ科の花は食べてしまうと治療方法がなく、猫の体力に賭けるしか方法がないらしい。花本体を食べなくても花を活けていた水を舐めるだけで中毒を起こすこともあるらしく、まさに対猫用の兵器である。最早家に持ち込まないのが正解としか思えない。
猫も猫でこんなに中毒を起こすものが多くて野良で生きていけるのかと心配になるが、野良猫の世界ではうっかり花を食べるような遺伝子はすでに淘汰されているのだろう。
人間の目からすると花なぞ全く食欲を唆らないが、我が家の猫たちを見ていると食が細いくせに“よく分からないものはとりあえず噛んでみる”という方針で生きているようで、「流石に猫でも花は食べないか」と楽観的にはなれそうにない。成長するとまた違ってくるのだろうか?なんにせよ紙やビニールに向ける情熱をもう少しいつものご飯にも向けてほしいものである。
我が家は自分も家人も花を愛でる心など持ち合わせておらず、何なら虫が湧く原因になるので花束でさえ家に持ち込むのを躊躇する無骨者たちだ。
庭でハーブや野菜を育て、家の中に季節の花を飾る丁寧な生活にもある種の憧れはあったものの、猫たちの安全のことを考えると無骨者で良かったと思う。