発情期を迎えたまぐろが寝室のベッドの上で粗相をしてしまったため、少なくとも発情期の間は寝室は猫立ち入り禁止となった。我が家では普段料理をしている時や食事中は猫たちを寝室に隔離していたのだが、寝室が使えなくなったので久しぶりにケージを本来の用途で使うことにした。要は今まで扉を取り外していたケージに扉を再設置し、ケージの中に猫たちを隔離することにしたのだが、これしか方法が無いとは言えかなり辛い食事の時間となってしまった。
なまじ中から外が見えてしまうため、猫たちの出せアピールが凄まじく、発情期で興奮気味なのも相まって大声で鳴きながら何とかケージから出ようと手足を出してみたりケージのあちこちを引っ掻いたりと、子猫時代にも見たことが無いほどの大騒ぎだった。
彼女たちは家に来たばかりのころ、このケージの隙間から頭を出して脱走したという前科があるのだが、よく脱走に使用した場所から頑張って頭を出そうとしていて少し笑ってしまった。また、彼女たちは1匹がトイレに入り人間がトイレを片付けようとケージを開けたところで脱走するという頭脳プレーを発揮していたのだが、まだこの方法を覚えていたのかまぐろはトイレで何度かゴソゴソとやっていた。
鳴き声とケージが引っ掛かれる音をBGMにしながら気まずい食事を終えたのだが、この時の食事はここ数年で一番早食いだったと思う。片付けまでを終えやっとの思いでケージの扉を開放してやったのだが、ちょうどこのタイミングでまぐろが、「まぁ出れないなら仕方ないからケージでゆっくりしましょうか」モードになったらしく、扉を開けてもしばらくケージの中で寛いでいたのは少し納得していない。
