猫の鼻の前に指先を持って行くと、猫がスンスンと臭いを嗅ぎ始めることがある。嗅いだ後どうするでもないのだが、嗅いでいる最中はちょっと上目遣いになって非常にかわいい。冬になり乾燥しやすくなった昨今、自分の手が荒れてささくれが増えてしまったので、ユースキンのハンドクリームを塗っていた日があった。このハンドクリーム、手荒れやささくれには怖いほど効くので全幅の信頼を置いているのだが、臭いがかなり独特で人間でさえも慣れていないと顔をしかめそうになる。
ハンドクリームを手に刷り込んでいると目の前をまぐろが通過したので、出来心で少し離れたところから指の臭いを嗅がせてみたところ、飛びのいて手にパンチをされた。
基本的には飼い主には優しく、めったに爪を立てたりあからさまに攻撃してくることはないまぐろに、こうも殺気を露にされると非常に落ち込むが100%こちらが悪いので仕方がない。まぐろは気に入らないものにパンチをする癖があるので、相当臭いが気に入らなかったのだと思う。今までにこのパンチを食らったのはバリカンだけだ。
わざわざ臭いを嗅がせるのはもうしないにしても、普通にこれからの季節ユースキンを使うことは増えていくので、猫たちと接するときにはハンドクリームの付いた手で触らないよう気を付けようと思う。本当は万が一猫の口に入っても大丈夫な素材のハンドクリームを使うべきなのだろうが、冬の手荒れはユースキン以外では解決できないのが悩ましい。
