我が家の猫たちは昔からガードが固く、生後半年を過ぎた今となっても基本的に抱っこは許されない。運が良ければ抱き上げて10秒ほどは大人しくしているのだが、時間が経つとうごうごと手足をばたつかせ、全身で嫌を表現し始める。からあげは気分次第では30秒ぐらいは保つのだが、まぐろは10秒保てば良い方だ。
そんな感じなので、猫が人間の膝の上に乗ってきて人間が動くに動けなくなってしまう……という憧れのアレも我が家では夢のまた夢である。
なのだが、最近猫たちが飼い主の上を通過するようになってきた。一体何がしたいのか分からないのだが、飼い主がソファに座っていたりベッドの上で寝転がって本を読んでいると猫たちが飼い主を横切るように太ももや背中を踏んでいく。何もわざわざ不安定な飼い主の上を通らなくても、とは思うのだが貴重な猫たちからのスキンシップと考えると憎めない。
踏むのはOKで抱っこはNGと言うことは、抱っこのように身体が固定されるのが嫌なのかなと思い、抱き上げて飼い主の膝の上に置いてみたのだが今のところの平均滞在時間は5秒だ。
今でも覚えているのは、ブリーダーさんの所に猫たちを迎えに行った日のことだ。猫たちを抱っこしてブリーダーさんに記念写真を撮ってもらったのだが、このときに不慣れだったためか急に抱き上げすぎたためか猫たちが震えており、あわてて写真を撮ってもらって机に降ろしてやったのだ。
特に理由もなくだっこが嫌いなだけなら良いのだが（良くは無いが）、この最初の抱っこがトラウマになってしまっていたらと思うと悲しくなる。今から挽回できるかは分からないが、少しずつでも歩み寄っていけたらと思う。
