まぐろが発情期を迎えてベッドに粗相をしたため寝室が立ち入り禁止となり、猫たちの行動可能範囲はリビングとキッチンだけになってしまった。発情期のなせる業なのか、普段はクールなまぐろが人を見ると寄ってくる甘えっぷりを発揮していてとても可愛い。だが発情期中の猫には構いすぎないのが鉄則らしいので、変に彼女の視界に入らないよう飼い主は基本的に自室に籠城している。
まぐろは飼い主の姿が見えないと日中は比較的落ち着くのだが、逆に落ち着かないのがからあげである。
からあげは発情期ではないはずなのだが、元来人懐っこいため飼い主には定期的に様子を見に来て構って欲しいらしい。リビングの扉の前に陣取っては飼い主たちが自室から出てくるのを待っている。しばらく部屋に姿を隠し、流石に諦めたかと思いリビングの扉のガラス部分から様子を見てみると、からあげは扉を監視できるダイニングチェアの上を陣取っていたようで、ダイニングチェアから一目散に扉の方に飛んできた。
発情期で大変な思いをしている姉妹をもう少し気にかけてやったらどうだと思いつつ、また扉の前で鳴かれたり隙を見て扉を突破されては叶わないので慌てて部屋に引っ込んだ。通常時でここまで甘えるとなると、からあげが発情期を迎えたらどうなってしまうのだろうか？少し気にはなるものの、発情期を迎えずに避妊手術を終えるのが猫にとって負担が少ないとは思うので、何とかこのまま逃げ切ってほしい。
