魅惑のお腹
猫は生きているだけで可愛い生物であるが、数ある可愛いポーズの中でも可愛さトップ3に入るのはヘソ天だろう。地面に寝転がり、仰向けになって無防備にお腹を見せるアレである。
猫のお腹は骨で守られておらず、所謂急所という扱いらしい。そんな急所を無防備にも飼い主に晒してくれているのを見ると、猫たちに信頼されているのだと嬉しく思う。
我が家の猫たちはヘソ天することはめったにないのだが、床に横向きに転がっていることが多い。この状態のときにお腹を触ると50%ぐらいは嫌がられて蹴られるが、残り50%を引くと大人しくお腹を撫でさせてくれる。しばらく撫でていると気持ちが良いのか手足を伸ばしてリラックスし始めるのがたまらなく可愛い。片方を撫でているともう片方も寄ってくることがあり、これが俗に言うハーレムルートである。
猫のお腹は背中に比べると少しだけ毛が薄く、ふにふにで柔らかく、たるんだ皮が何とも言えない気持ちの良い触感である。一度許されたからといって調子に乗って触りすぎるとまた怒られてしまうのだが、何度でも触りたくなってしまう。
皮がたるんでいるのはルーズスキンと言って、身体の可動域を広げるためにこうなっているらしい。確かに手足を思い切り伸ばすときお腹の皮が突っ張ってしまいそうな気はするので、これは理にかなった進化なのだろう。
同じネコ科の動物であるライオンやトラのお腹もこんな手触りなのだろうか?機会があれば触ってみたい。