どうして隠す必要があるんですか?
うんちの話だ。
一般的に猫は本能的に砂の上に排泄をし、排泄後は器用に砂をかけて排泄物を隠すと言われている。猫のトイレとして”猫砂”が売られているのもそのためで、猫砂以外で用を足す猫はあまりいないのではなかろうか。
犬と違いトイレのしつけが楽!と謳われているのも見かけたことがある。
我が家の猫たちは迎えた初日は新しい猫砂をトイレと認識できず盛大に粗相をしたものだが、1度トイレと認識してしまえばトイレが分からず粗相することは無くなった。
(それ以外の原因の粗相は何度かあったが、ここでは割愛する。)
生まれて2か月ちょっとの小さい命が不器用にうんちに砂をかけているのを見ると、何だか庇護欲が湧いてきたものだが、ある日まぐろがうんちに砂をかけていないことに気が付いた。
正確には砂をかけたいのかな…?と思うような動きはしているのだが、砂はほぼ排せつ物にはかかっておらず、遠目から見てもうんちが丸見えなのである。
こうして砂かけを覚えていくのかなと思い静観していたのがだが、からあげの方は不器用ながらもきちんとうんちを隠すのに対して、まぐろのうんち後はうんちが隠れていることは少なかった。それでも隠せていることはあったのでまぐろが不器用なだけかと思っていたのだが、ある日まぐろのうんちをまぐろの後にトイレに入ったからあげが隠している場面を目撃してしまった。
要は今までまぐろが隠したと思っていた数少ないうんちは、からあげさんの仕上げだったわけである。
からあげもからあげで、トイレに入ってまぐろのうんちを見つけると念入りに観察し、鼻が近づくのではないかという距離で臭いを嗅いだ後砂をかけるというこだわりようで、彼女たちの関係が少し心配になった。
今ではまぐろもすっかりうんちを隠せるようになったので笑い話だ…と思いきや、まぐろは最早うんちを隠す素振りも見せなくなり今日も健康なうんちが猫砂の上に鎮座している。
一時期はまぐろの後始末をしていたからあげも最近は諦めたのか、自分のうんちだけ隠すようになった。
調べてみるとうんちを隠さない猫は少数派ながら一定数いるらしい。どこの世界にもアウトローはいるようだ。