我が家の猫たちは生後2か月で家にやってきた。子猫を譲渡できるのは生後56日を過ぎてからと決まっているので、譲渡可能な月齢になってすぐ引き渡してもらった形になる。
もちろん可愛い可愛い子猫時代を存分に堪能したいという思いもあったが、早いうちに人間に慣れさせて将来的には勝手に膝に乗ってくるように育てたいという邪な思いが9割であった。
その甲斐あって比較的普通に触らせてくれる猫たちに育ったのであるが、抱っこだけはどうしても苦手なようである。思えばブリーダーさんの所から連れてくる日に一度抱っこをしたのだが、その時に妙に震えていたので最初の抱っこがトラウマを与えてしまったのかもしれないと反省するばかりだ。
高い場所での抱っこが嫌なのかと思いきや、飼い主が床に座って抱っこをしても嫌がって逃げることがあるのでまだまだ道のりは長い。人間に触られるのが嫌なわけでは無さそうで、なでるのは全然問題なし、何なら顎の下をなでろと催促してきたりしっぽの付け根を軽く叩くと尻を上げて喜んでいるような素振りを見せるのである。また、遊んでいるときなどに飼い主を踏み台にしてジャンプしたり飼い主の腹の上にあるおもちゃに飛び込むのもOKらしい。
非常に好き嫌いがはっきりしている猫たちであるが、最近は少しずつ譲歩の姿勢を見せてきているようで、抱っこしても30秒ぐらいは嫌がらなくなって来ている。嫌がらないだけで、膝の上に猫を降ろすとすぐに去ってしまうので抱かれ心地は良くないのかもしれないが、お互い少しずつ慣れていければと思う。
